ニュースPickup 2024年11月16日を掲載しました。

2024年5月4日

ゴールデンウィークの長期休暇と年次有給休暇の計画的付与

今年もゴールデンウィーク(GW)がやってきました。今年のGWは前半3日(4/27〜29)と後半4日(5/3〜6)に分かれ、間の4/30〜5/2の3日間を休みにすれば最大10連休になるというかなり大型なものです。

実際に世の中の会社は何日間休んでいるのかが、気になるところですね。今回は株式会社インテージによる『2024年のGW「意識と行動」を調査』から、その実態を見てみましょう。

この調査によると、GW中の休日日数は「7日」(21.1%)が一番多く、続いて「4日」(19.2%)となっていますが、回答者の6割は「6日以下」と回答しています。
また、最長の連休期間については、「4日」(35.0%)が最も多く、10日以上の連休は11%にとどまっています。

一方、厚生労働省は年次有給休暇取得促進特設サイトを設け、年次有給休暇の完全取得を目指した様々な方法を提案しています。
『就労条件総合調査(厚生労働省)』によると、令和4年の年次有給休暇の取得率は62.1%で、過去最高とはいえ、まだまだ完全取得には距離がある印象ですね。

さて、上記サイト内では年次有給休暇の計画的付与制度を紹介しています。
年次有給休暇の計画的付与制度とは、年次有給休暇の付与日数のうち5日間を除いた残りの日数について、労使協定を結べば、計画的に休暇取得日を割り振ることができる制度です。いくつかの方法がありますが、いわゆる一斉有給もこの中に入ります。

この仕組みをうまく使うことで、有給休暇の取得率を向上させ、また労働者にとってもためらいなく有給休暇の取得ができるとされています。

例えば今年のGWであれば中3日を一斉有給にするのも一つの手ですね。夏季休暇や年末年始で実施することもできそうです。
但し、最初の有給をまだ取得できていない新入社員への対応や、うっかり有給を使い切ってしまわないように一斉有給分を確保するなどの対策も必要ですね。

一斉有給を含めた年間業務カレンダーの検討をしてみてはいかがでしょうか?

ちなみに今年1月より始まった、労働基準関係法制研究会でも、年次有給休暇の課題が検討されているようです。

インテージ、2024年のGW「意識と行動」を調査:
https://www.intage.co.jp/news_events/news/2024/20240423.html

令和5年就労条件総合調査 結果の概況:
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/index.html

年次有給休暇取得促進特設サイト:
https://work-holiday.mhlw.go.jp/kyuuka-sokushin/

労働基準関係法制研究会:
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-roudou_558547_00024.html

それでは今週のニュースPickupをどうぞ!!

厚生労働省
賃金事情等総合調査(4/30)

令和5年賃金事情等総合調査結果

  1. 平均年齢及び平均勤続年数
    調査産業計の男女計の平均年齢は 40.9 歳、平均勤続年数は 17.3 年、製造業ではそれぞれ 40.0 歳、16.9 年となっている。
  2. 平均賃金
    調査産業計の令和5年6月分の平均所定内賃金は 381.3 千円、平均所定外賃金は65.3 千円、製造業ではそれぞれ 370.6 千円、62.0 千円となっている。
  3. 賃金構成比
    令和5年6月分の所定内賃金を構成する各賃金の構成比をみると、調査産業計では、基本給 92.1%、奨励給 0.2%、職務関連手当 2.9%、生活関連手当 4.2%、その他の手当 0.6%となっている。 製造業では、基本給 93.4%、奨励給 0.1%、職務関連手当 2.6%、生活関連手当3.4%、その他の手当 0.4%となっている。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/107-1.html

最高裁判所判例集
配置転換命令の違法性を争点とした最高裁判決 判決文(4/26)

労働者と使用者との間に当該労働者の職種等を特定のものに限定する旨の合意がある場合において、使用者が当該労働者に対してした異なる職種等への配置転換命令につき、配置転換命令権の濫用に当たらないとした原審の判断に違法があるとされた事例
https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=92928

総務省
労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)3月分、1~3月期平均及び2023年度(令和5年度)平均(4/30)

2024年(令和6年)3月分結果

  1. 就業者数は6726万人。前年同月に比べ27万人の増加。20か月連続の増加
  2. 完全失業者数は185万人。前年同月に比べ8万人の減少。2か月ぶりの減少
  3. 完全失業率(季節調整値)は2.6%。前月と同率

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei04_01000262.html

労務ドットコム
2024年4月入社者の大卒初任給平均は前年比+8,706円の226,341円(5/1)

今春の賃上げ、そして採用環境の悪化に伴い、2024年度の初任給については大幅な増加が予想されていましたが、先日、産労総合研究所より「2024年度 決定初任給調査」の中間集計が公表されました。
https://roumu.com/archives/122267.html

愛知県
あいちの勤労(2024年2月分) 毎月勤労統計調査地方調査(愛知県分)(4/30)
  • きまって支給する給与
    284,223円となり、前年同月に比べ0.7%の増加(26か月連続)
  • 所定外労働時間
    11.1時間となり、前年同月に比べ4.4%の減少(5か月連続)
  • 常用雇用指数
    99.9となり、前年同月に比べ0.7%の増加(6か月連続)

https://www.pref.aichi.jp/press-release/toukei20240430maikin.html

経団連
週刊経団連タイムス2024年4月25日 No.3635(4/25)

https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2024/#d20240425

ITmedia ビジネスオンライン
「管理職になりたくない」 優秀な社員が昇進を拒むワケ【管理職を取り巻くトレンド記事6選】(5/4)

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2405/04/news021.html