地域別最低賃金額改定の目安 公表
今週のニュースPickupにあるように、7月25日に開催された第69回中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられ、厚生労働省より公表されました。
今回はランク(地域別にA,B,Cの3段階に分けられている)にかかわらず、50円の引上げ額の目安が提示されました。これは昭和53年に目安制度が始まって以来最高の引上げ額です。
最低賃金額の推移について、少し調べてみました。
グラフは2018年からの最低賃金額、対前年上昇率、対2018年上昇率を示した物ですが、コロナ禍の2020年を除いて毎年上昇率が上がり、その結果最低賃金額が指数的な上昇になっています。
今年の最低賃金額は2018年に対して20.6%と、6年間でかなりの大幅な上昇です。
これらの数値は、資料を見ると連合や経団連の春期賃上げの妥結状況とある程度連動しているように見えます。
もちろんこれはあくまで最低賃金額の上昇であり、人件費が全てこの率で上昇しているわけではないですが、会社側もこれに見合うだけの生産性の向上を目指す必要があり、特に中小零細企業では賃上げが最低賃金の上昇に追いついていない状況も見られ、大変だなあと感じます。
早速日本商工会議所の小林会頭よりコメントが出されています(下記参照)。
今後はこの答申を参考に、各地方最低賃金審議会で答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。今後の動向に注意が必要ですね。
それでは今週のニュースPickupをどうぞ!!
厚生労働省
令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について
~ 目安はAランク50円、Bランク50円、Cランク50円~(7/25)
仮に目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合の全国加重平均は1,054円となります。この場合、全国加重平均の上昇額は50円(昨年度は43円)となり、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となります。また、引上げ率に換算すると5.0%(昨年度は4.5%)となります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41785.html
「日本スタートアップ大賞2024」の表彰式を行いました
株式会社カケハシが厚生労働大臣賞を受賞(7/22)
日本スタートアップ大賞は、若者などのロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出した起業家や ベンチャー企業を表彰し称えることにより、起業を志す人々や社会に対し、積極的に挑戦することの重要性や起業家一般の社会的な評価を浸透させ、もって社会全体の起業に対する意識の高揚を図ることを目的としています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41652.html
令和5年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要(7/25)
- 過去1年間(令和4年11月1日から令和5年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連 続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は13.5%[令和4年調査 13.3%]となっている。 このうち、連続1か月以上休業した労働者がいた事業所の割合は10.4%[同10.6%]、退職した労 働者がいた事業所の割合は6.4%[同5.9%]となっている。 また、メンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者の割合は0.6%[同0.6%]、退職 した労働者の割合は0.2%[同0.2%]となっている。
- メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は63.8%
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/r05-46-50b.html
日本商工会議所
地域別最低賃金額改定の目安に対する小林会頭コメント(7/25)
https://www.jcci.or.jp/news/comment/2024/0725093000.html
ITmedia ビジネスオンライン
「成果報酬型」の給与体系、26卒の7割が支持 理由は?(7/23)
「個人の成果に応じて報酬が決まる給与体系」に、魅力を感じる学生は7割――学情が、そんな調査結果を発表した。終身雇用が当たり前ではなくなりつつある中、2026年卒の学生は「給与体系」をどのように評価しているのか。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2407/23/news068.html
「定額減税が負担に」経理・人事の約9割 一方で「特別対応はなかった」の声も、なぜ?(7/25)
今年6月に開始した「定額減税制度」について、9割の担当者が「負担を感じた」と回答したことが、MS-Japan(東京都千代田区)による調査で明らかとなった。具体的にどのような不満を抱いているのか。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2407/25/news109.html
働き方・休み方改善ポータルサイト(厚生労働省)
自己診断機能をリニューアルしました。(7/26)
https://work-holiday.mhlw.go.jp/diagnosis/
愛知県
社会人のための起業家・新規事業人材育成プログラム ACTIVATION Lab 「WORKSHOP」を実施します!~プレスリリースから始める逆算型事業開発ワークショップ~(7/23)
「ACTIVATION Lab 第1回WORKSHOP」への参加者募集について、お知らせします。
https://www.pref.aichi.jp/press-release/startup-2024activate02.html
中高年齢者向け「再就職支援セミナー(第1回~第3回)」の 参加者を募集します(7/26)
愛知県では、働く意欲のある方が年齢に関わりなく活躍できるよう、「再就職支援セミナー」を全6回開催し、中高年齢者の再就職を支援します。
本セミナーは、希望する働き方(自分のペースで働きたい、しっかり働きたい)に応じて2コース開催します。
https://www.pref.aichi.jp/press-release/chukonen-2024.html