【2025年のGW】5月6日はなぜ休み?振替休日が“火曜日”になった理由
今年のゴールデンウィークも終わってしまいました。最長11日間とも言われた2025年のGW、皆さんはいかがお過ごしでしたか?特に後半の4連休、5月3日から6日までを満喫された方も多かったのではないでしょうか。
さて、この5月6日(火)が「振替休日」としてお休みだったのはご存知の通りですが、「あれ?振替休日って日曜日の次の日、つまり月曜日じゃないの?」と不思議に思われた方もいるかもしれません。実際、SNSなどでは「5月5日(月・こどもの日)の振替?」と誤解している声も見られました。
ですが、正確には5月6日は5月4日(日・みどりの日)の振替休日。ではなぜ、1日おいて“火曜日”に振替されたのでしょうか?
振替休日は、昭和48年(1973年)の法改正により誕生しました。当初は「国民の祝日」が日曜日にあたるときは、その翌日を休日とする。というシンプルなものでした。
その後ゴールデンウィークのように祝日が連続する状況が想定されるようになり、平成17年(2005年)の改正で条文が次のように変更されました:
「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。(「国民の祝日に関する法律」第3条第2項)。
つまり、翌日が祝日だった場合はスキップして、さらに先の平日が振替休日になるというわけです。
2025年の5月4日(日・みどりの日)は日曜日と重なりました。
- 5月5日(月)は「こどもの日」で祝日
- 5月6日(火)が最初の「祝日でない日」
このため、5月4日(日)の振替休日は、5月6日(火)となったのです。
実はこのように振替休日が“翌日”でなく“2日後”にスライドするケースは珍しく、2025年以降、同じパターンが起こるのは2031年5月6日です。この年も5月4日が日曜日、5日は「こどもの日」で祝日、6日が振替休日になります。
さらに興味深いのは、振替休日が3日後にスライドするレアケースも存在するということ。次にそのようなことが起きるのは来年の2026年5月6日です。この年は5月3日(日・憲法記念日)が日曜日に重なり、4日(月・みどりの日)、5日(火・こどもの日)もすべて祝日のため、振替休日が5月6日(水)にスライドされるのです。
一見単純に思える振替休日ですが、祝日が連続するゴールデンウィークなどでは思わぬ“ズレ”が発生することがあります。こうした背景には、法律の細やかな設計があるんですね。
特定週の月曜日が祝日となるハッピーマンデーや、秋のシルバーウィークでも同じことが起きないかと少し調べてみましたが、祝日に挟まれた日が「国民の休日」となる現象は起こっても、振替休日のズレは見つけられませんでした。
次のGWもカレンダーとにらめっこしながら、少し“祝日マニア”目線で楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
【参考】国民の祝日に関する法律:https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000178
それでは今週のニュースPickupをどうぞ!!
厚生労働省
労働政策審議会労働政策基本部会 報告書 ~急速に変化する社会における、地方や中小企業での良質な雇用の在り方~(5/8)
本報告書では、労働者の多くを占める地方・中小企業の働き方について考えることが重要であるとの認識の下、本部会での初めての試みとして、「地方で働く皆様」、「地方の企業の皆様」、「中小企業で働く皆様」、「中小企業の経営者の皆様」などにわかりやすくメッセージが伝わるよう「本部会からのメッセージ」を作成した。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57680.html
人事労務マガジン定例第175号(5/2)
- 建設キャリアアップシステム等活用促進コースのご案内
- 男女間賃金差異の要因を分析し、女性の活躍推進に取り組みましょう
- 育休中等業務代替支援コースのご案内 他
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57614.html
毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果速報(5/9)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2503p/2503p.html
経団連
採用と大学教育の未来に関する産学協議会2024年度報告書(5/9)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/030.pdf
愛知県
2025年度 第1回労働講座の受講者を募集します!(5/9)
【テーマ】社内の労働問題にお困りではありませんか?
https://www.pref.aichi.jp/press-release/rodokoza070605.html
ITmedia ビジネスオンライン
約7割が「叱られることは必要」と回答 世代で異なる“叱られ観”(5/8)
パワハラ対策などで、叱ることが難しくなっている昨今。パーソルキャリアの調査によると、仕事において叱られる経験は「必要」とする割合は68%と、「不要」の32%を上回ったことが分かった。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2505/08/news100.html
総務省
家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)3月分及び1~3月期平均(5/9)
家計収支編(二人以上の世帯)2025年3月分
- 消費支出
- 消費支出(二人以上の世帯)は、1世帯当たり339,232円
- 前年同月比実質 2.1%の増加 名目6.4%の増加
- 前月比(季節調整値)実質0.4%の増加
- 実収入
- 勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は、1世帯当たり524,343 円
- 前年同月比
- 名目2.1%の増加
- 実質(消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)による実質化)2.0%の減少
- 実質(消費者物価指数(総合)による実質化)1.4%の減少
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei07_01000270.html
弁護士ドットコムニュース
上司の休日LINEが辛い「連休明けに資料を出すように」、これってパワハラじゃないの?(5/3)
LINEはプライベートとの境があいまいになりがち。上司から送られてくれば「未読スルー」しづらいかもしれません。
これが積み重なっていけば、メンタルに不調をきたす人もいるでしょう。法的には問題ないのでしょうか。前野陽平弁護士に聞きました。
https://bbs.bengo4.com/topics/c_5/n_18744/