ニュースPickup 2026年5月16日を公開しました。

2026年5月16日

待遇差説明ルールが改正 労働条件通知書への記載が必要に

2026年4月28日に、「労働者派遣法施行規則」および「短時間・有期雇用労働法施行規則」の改正省令が公布され、10月1日から施行される予定です。今回の改正では、パート・有期雇用労働者や派遣労働者に対し、「待遇の相違の内容・理由等に関する説明を求めることができる」旨を、労働条件通知書などで明示することが新たに求められます。

これに伴い、厚生労働省は2026年5月1日付で、モデル労働条件通知書も改訂しました。雛形には、「通常の労働者との間の待遇の相違(内容・理由)等について説明を求めることができる。」旨を記載する欄が追加されており、対応する窓口の明記も求められています。10月以降は独自の労働条件通知書を使用している企業でも見直しが必要となります。

同一労働同一賃金制度が始まった当初は、手当や賞与などの待遇差そのものが注目されていましたが、最近はなぜその差があるのかを説明できるかがより重視される流れになってきています。
例えば、「パート労働者だから住宅手当は支給していない」「正社員ではないから賞与はない」といった従来型の説明では、今後は対応しきれなくなる可能性があります。具体的な職務内容や責任の範囲、人材活用の違いなどを踏まえて、合理的に説明できる状態にしておかなければ、トラブルにつながるリスクも高まりそうです。

今回の改正自体は、労働条件通知書への文言追加という、一見すると小さな変更に見えるかもしれません。しかし、なぜその待遇差があるのかを会社として説明しようとすると、各種手当や賞与制度、さらには給与体系全体の考え方にまで踏み込む必要が出てきます。単なる書式対応として済ませるのではなく、自社の制度設計を改めて整理し、理論立てて説明できる状態にしておくことが重要になってきそうですね。

出典:厚生労働省|「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則及び短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行規則の一部を改正する省令」の公布について(2026/4/28)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000077386_00011.html

出典:厚生労働省|同一労働同一賃金特集ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html

それでは今週のニュースPickupをどうぞ!!


日本商工会議所|提言「『外国人との秩序ある共生と受入れ』の戦略的な推進に向けて」を公表(5/14)

日本商工会議所は、外国人材の受入れについて、「わが国ならではの外国人政策」の確立を求める提言を公表しました。人手不足が深刻化する中、単なる労働力確保だけでなく、地域社会との共生や日本語教育、生活支援なども含めた総合的な制度整備の必要性を訴えています。

🔎今週の視点
もともと外国人労働者は、技能実習制度による受け入れが中心でしたが、「特定技能」の在留資格により、技能と日本語能力を持つ「労働者」としての外国人の重要性が増してきています。今後は、単に人手不足対策として考えるだけでなく、長く働いてもらうための職場環境づくりも重要になっていきそうですね。

出典:日本商工会議所|提言「『外国人との秩序ある共生と受入れ』の戦略的な推進に向けて」を公表(5/14)
https://www.jcci.or.jp/news/news/2026/0514143000.html


経団連|裁量労働制の拡充を求める ―柔軟で自律的な働き方をさらに広げるために―(5/13)

経団連は、裁量労働制の対象業務拡大などを求める提言を公表しました。デジタル化や高度専門職の増加など働き方の変化を踏まえ、より柔軟で自律的な働き方を広げる必要があるとしています。

🔎今週の視点
裁量労働制は「自由な働き方」というイメージがある一方で、長時間労働との関係や健康管理等の制度運用の難しさもあり、これまでも議論が続いてきました。「裁量労働制を導入すれば管理が楽になる」と誤解されることもありますが、実際には健康確保措置や本人同意、業務範囲の整理など慎重な対応が必要です。

出典:経団連|裁量労働制の拡充を求める ―柔軟で自律的な働き方をさらに広げるために―(5/13)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2026/023.html


愛知県|ー中小企業人材確保採用力強化支援事業-「採用戦略支援塾」の参加企業等を募集します!(5/12)

愛知県は、人材確保支援として、「採用戦略支援塾」の参加企業募集を開始しました。認知度不足や採用ノウハウ不足など、採用現場が抱える課題に対応するため、採用戦略や情報発信手法などを学ぶ内容となっています。

🔎今週の視点
中小企業の採用活動について体系的に学べる機会は意外と少なく、こうした支援はありがたいですね。対面での参加が必要ですが、伴奏型の支援も受けられるようでかなり手厚い印象です。

出典:愛知県|ー中小企業人材確保採用力強化支援事業-「採用戦略支援塾」の参加企業等を募集します!(5/12)
https://www.pref.aichi.jp/press-release/saiyo.html


ITmedia ビジネスオンライン|「あ、この人に何言っても無駄だ……」 部下が辞めていくリーダーが「よく口にする言葉」はこれだ(5/15)

ITmedia ビジネスオンラインは、部下とのコミュニケーションにおいて、リーダーの何気ない言葉が離職やモチベーション低下につながる可能性について取り上げています。背景には、日本企業特有のマネジメント構造の問題もあると分析しています。

🔎今週の視点
部下から厳しい指摘や相談を受けると、つい口にしてしまいそうになる言葉が並んでいます。ただ、その一言が部下のやる気を削ぎ、チーム全体に悪影響を与えるとしたら、つい言ってしまう一言では済まされないと思います。

出典:ITmedia ビジネスオンライン|「あ、この人に何言っても無駄だ……」 部下が辞めていくリーダーが「よく口にする言葉」はこれだ(5/15)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2605/15/news020.html